寺院

  想像を絶する石窟寺院

<カイラーサナータ寺院>


石窟寺院エローラとアジャンター




アウランガーバードから、バスでまず、エローラに行った。
エローラとアジャンターの石窟寺院は、
いろいろな面で日本人の想像をはるかに超える。

ガイドブックを読んでは行ったが、想像していた以上に巨大なものだった。
特に、カイラーサナータ寺院は、山の上の崖から眺めたが、思いっきりうなった。

岩山から、巨大な寺院の彫刻を掘り出した感じだ。
完成までに要した時間はなんと1世紀以上。
当時のインド人の平均寿命は30歳前後とすれば、
数世代にわたっての大工事だ。
毎日、毎日朝から夕方まで、ノミとカナヅチをもって、
100年以上彫り続けるのだ。

とにかく、すごかった。インド人だからできることだと感じた。
そして、インド人のパワーと粘り強さは、
底知れないものがあることを思い知った。

仏教衰退期に作られた、第1〜12窟が、仏教窟群
特に第10石窟の内部のブッダ像がよかった。
 
第13〜29窟が、カイラーサナート寺院を含めたヒンズー教窟群
シヴァ神をはじめ、多くのヒンズー教の神々が祀られていた。

第30〜34窟が、ジャイナ教窟群となっている。
年代の新しい時代に作られたせいもあって、
ジャイナ教特有の繊細な彫刻は、比較的保存状態もよかった。

アウランガーバードの人たちはとても気さくで、
食事をしにいくと、気軽に声をかけてくれる人が多かった。
こちらもけっこうリラックスして話をすることができた。
みんなそれぞれに自分の生き方をもち、本当に堂々としている。
現代の日本人が失ってしまったものが、インドには確かにあることを感じた。

それは、生きる力だ。

アウランガーバードに戻って、アジャンターへ行く。
朝が早く、バスが分岐点までしか行かないので、そこから4キロほど歩いた。
途中、管理事務所の職員の人だろうか自転車の後ろに乗せてくれた。

馬蹄形をしたワーグラー渓谷沿いに並ぶアジャンター石窟群は、
1819年にイギリス騎兵隊士官に密林から偶然発見されるまで、
千年以上もの間、人々から忘れ去られていたという。

実際に入って見るのは、資料などで見るより、はるかにすごいものだった。
石窟は、気の遠くなるような時間と労力を費やして作っている。
中には、岩が硬すぎて、未完成になっている石窟も多い。
昔の修行僧はここまでして悟りの境地を得ようとしたのだ。

アジャンター石窟群のみどころは、やはり何といっても、色鮮やかな壁画だ。
中に入ると、薄暗く、ひんやりとする。
なかでも、第1・2・16・17窟はみごとで、
壁画の劣化を防ぐため、特殊な薄青いライトをあてることで、
鑑賞できるようになっていた。



<エローラ第10窟>

<アジャンター>

<アジャンター第26窟>

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